Koji Komatsuzaki's blog

茨城県内にある女子短大教員の随想です。

明けましておめでとうございます。

新年明けましておめでとうございます。

今年もよろしくお願い致します。

今日は今までとは違い、私のもうひとつの仕事であるキャリアに関する話を。

HUFFPOSTでこんな記事を拝読しました。
最低賃金を2倍にすると何が起こるか | Rootport
元記事は2012年9月に書かれたこれです。
最低賃金を2倍にすると何が起こるか - デマこいてんじゃねえ!


去年の3月まで私は10年間キャリア・コンサルタントというものを生業としていました。
それも大学生を中心とした若年者相手が中心でしたので、日本の20年後、30年後、40年後というものを念頭に置きながら進路支援をしていました。

その際、実は「極端なシナリオ」というものを考えるようにしていました。
そのひとつ、「政府が地方行政への支援策を特に今以上に打つことなく、法人税や法人事業税等での減免、消費税、所得税、住民税、年金、国保保険料等個人への税やランニングコスト増(もちろん雇用企業の負担も増加します)を考えた時、20年単位とかで考えた時どうなるのか?
ということを考えたことが数年前あります。

そのときの行く末が、このブログで書かれていることに概ね近かったのでした。
結局サービス業や製造業の単純製作は、機械化か最低賃金の適用を外した人(例えば出稼ぎ外国人を将来外した場合)が現在低賃金労働を支えることになり、日本人は働く場がなくなる。
日本人は彼ら(機械と外国人出稼ぎ労働者)を管理する人と、ホワイトカラーのように「考える仕事」、日本が主権国家である以上譲ることができない「公務」(譲ることができる公務は今まで同様外国人でもあり得ると思っています。)。

東京に人口が一極集中化し、田舎では買い叩いた、或いはこの記事にあるように「安価で借りた土地」を耕して大量生産し、クオリティの高い農産物を作り上げ、販路も創造する新小作人が地方で台頭すると感じています。

後者の新小作人のスタイルは、実際に僕は20年前に見ていて、当時家庭教師先だったお宅がこのスタイルで経営されていました。戦前は大地主で、戦後も専業農家として営農されていました。
しかし農地解放で小作人に一部土地は譲渡されました。元小作人に渡された農地は初代は専業か一部内職程度の兼業農家として営農されたものの、2代目で兼業農家となり、3代目ではとうとう農業を放棄する或いは副業的農家として農業が上手く経営できない状況になっている農地が当時目立つようになりました。
元地主のお宅はその農地を委託を受けるかたちで工作し、手数料を頂くという小作人的な役割を「会社」として経営してものすごい業績を上げているのを見ていたのです。そして野菜や米もクオリティの高いものを作り上げることもできるし大規模機械(日本だと北海道や嬬恋くらいしか普通は入らないような機械)を入れて効率よい生産ができるのもすごいことだなあ、と20代前半の僕でも感じたものでした。

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今回はこのブログを拝読して「うんうん」と一シナリオとして同意できるものだったので、僕も即興で書いてしまいました。従って何のまとまりもない文章となっています。(多分読み辛いと思います)
でも、本当にこういうケースも想定して将来のことを考えていかないとあとになって慌てふためくよなあ、と思っているのです。
出稼ぎ外国人が働いて、徴税してそのお金で働かない日本人を国が養う。
こうなると現代版古代ギリシアとも考えられる。それもあり得るな。と思っていると将来驚くこともないですし、日本人もアジアに働きに行く時代になるとも派生して思えてくるのです。

ほんと、これから四半世紀、いろいろ動くぞお。どんなかたちに舵が切られようともそれを楽しまなくては!
そう思った元旦なのでした。