Koji Komatsuzaki's blog

茨城県内にある女子短大教員の随想です。

「産業を根本からひっくり返す「リーンハードウェア」という世界的大トレンド」を読んで、地方零細企業の生き残りを考えてみた。

産業を根本からひっくり返す「リーンハードウェア」という世界的大トレンド | Social Design News【ソーシャル・デザイン 公式サイト】

を読んでの感想を書いてみました。

ただ、このブログ記事そのものへの感想ではなく、雑感として私が現在住み、仕事をしているような、「田舎」、「地方都市」にターゲットを絞ってです。

田舎の個人事業主や中小企業が生き残るor成長する(それは経営者の思惑次第であって、どっちでもいいんだけど)ための数少ない選択肢のひとつだと思うのです。

デカくすることも可能ですが、僕らが子どもの頃はまだまだ隆盛を極めていた、「街の電器屋さん」や、何か足らないものがあったらオーダーメイドでこしらえてくれた「街の木工所・鉄工所」的なものができると思うんですよね。数十万円の投資で。

地方経済は今後更に加速化する少子高齢化+過疎化で疲弊すると感じています。
封鎖人口を仮定した推計結果- 日本の地域別将来推計人口(平成25(2013)年3月推計)|国立社会保障・人口問題研究所 のローデータを見ていただければ一目瞭然なのですが、東京都、神奈川県、愛知県、沖縄県を除けばそうなるというのは顕著です。

すると、1980年代以降加速化した「壊れたら買い替える」ってことすらできなくなる世帯も増えることも考えられます。
※電子機器だけは、総取っ替えにならざるを得ませんが。

そして今ある家財の破損を修繕して使うってことを考えることになる可能性があります。できる限り、デザインを踏襲したいって思うのが人ですしね。

その点に着目すると、確実に一点物が要求されることになります。3Dプリンタで一点物の部品を作り上げ、それで修理することになります。すると3Dプリンタが必須アイテムになると考えられるのです。

リーンスタートアップ」という言葉の背景には、新たなビジネスチャンスと捉えてデカくなる、という複線が潜んでいると感じています。もちろんそれはそれでいいのです。

でも、それだけでなく先進(してしまった)国の地方の自活という点で考えた時にも、3Dプリンタが救世主となるのではないかな?と、この記事を読んでふと思ったのでした。(記事の要旨からは相当ずれていますが。)

これから、こういった気になった話も載せていけたらと思います。


このブログの著者の長沼博之さんの著書です。

単行書